
大雪の後始末に追われる中、
ソチオリンピック、浅田真央さんの演技に真夜中釘付けになってしまいました。
前日のショートプログラムでまさかの16位と出遅れる中、
まさに鬼気迫る演技、
最後までこだわり続けたトリプルアクセルも成功させ、
ほぼノーミスの自己ベストを叩きだしました。
演技終了直後、
万感の想いが溢れ出すように流した涙は本当に感動的なものでした。

正直、前日の失敗の後、
「もう棄権してしまった方がいいんじゃない?」
なんて思った管理人は自らを大いに恥ずかしく思ってしまいました。
最高の演技をした浅田選手、
最終順位は6位でした。
例え最高の演技をしたとしても、
メダルに届かないということは、誰よりも本人が一番わかっていたはずです。
インタビューでも「取り返しのつかないことをしてしまった」と言っているくらい・・・
でも彼女は挑戦をやめなかった。
演技終了後の彼女の涙と達観したような笑顔には、
アスリートというよりも、
なにか修行僧のような凜とした清々しさを感じました。
絶えず周囲の期待や加熱する報道の中で過ごすこと。
その重圧たるやいかほどのものでしょうか?
採点という決まりの中、
4回転を飛ばなければ勝負にならない男子と違い、
女子のトリプルアクセルには、さほどのアドバンテージはありません。
彼女も一時期試したようですが、トリプルアクセルを入れずに
高得点が狙える構成、という選択肢もあったはずです。
しかし、世界で浅田選手以外、誰一人飛ぼうとしないこの難しい技に、
彼女は最後までこだわり続けました。
それが両刃の剣であることを知りながら・・・
彼女にとってフィギュアスケート、そしてトリプルアクセルが
どういう位置づけであったかは知る由もありませんが、
果てしのない競技人生、
前回のオリンピックからの想い、
大切な家族を失う悲しみ、
そんな中で自分自身に問い続けたはずです、
「自分は何者であるのか?」
「そして自分が自分であるためになにをすべきか?」
その答えがトリプルアクセルだった。
結局彼女は誰とでもなく、
自分自身との戦いをひたむきに続けたということです。
それは、いかにも日本人らしい姿にも映る。
大和撫子と言うべきか、侍というべきか。
彼女ほど強く美しい人間などめったに見られるものではありません。
「心が震える」、「魂が揺さぶられる」まさにそんな演技、
最終的な順位など、どうでもいいことだと強く思わされました。
そして、彼女のあの凜とした姿こそが、
スポーツを愛する、また、スポーツに親しむということの
究極の姿なのではないでしょか?
今回オリンピックでの金メダルには届きませんでしたが、
現役の全てのアスリートの中にあって
彼女ほど金メダルを授かるにふさわしい人はいないと思います。
野球小僧の諸君。
男女、また競技の枠を超えて、
お手本になる偉大な人はいるものですよ!